バンブーパッション（1988年生、母フアナバンブー）

バンブーパッション（1988年5月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時9歳）と交配したフアナバンブーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンブー牧場。戦績は、中央平地13戦5勝2着3回。1992年の京王杯スプリングカップ(G2)で2着に入った他、1992年の阪急杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月8日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、シスタートウショウに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノエナに約12馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

10月13日、約10か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコウエイロイヤルを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

12月1日、中3週で迎えた5戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで、最後は2着のキューティハートをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

12月14日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（1992年）

1月25日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウカイマーベラスに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月9日、中1週で迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた9戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

3月29日、中2週で迎えた10戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のマツノエブエに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月25日、中3週で迎えた11戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイナマイトダディに半馬身届かず2着となった。

5月17日、中2週で迎えた12戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったホクセイシプレーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。