フォーヴィスム（2018年生、母アートプリンセス）

フォーヴィスム（2018年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「20世紀初頭にフランスで起こった絵画運動。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時6歳）と交配したアートプリンセスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のスパーキングサマーカップに勝利した他、2024年のスパーキングサマーチャレンジを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月22日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したルヴィアスを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2021年）

6月19日、約7か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーテムポールに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月22日、中8週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

11月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のインヴァリアンスに3馬身半の差をつけて2勝目を収める

4歳（2022年）

2月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6月25日、中8週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドゲイルに半馬身届かず2着となった。

10月29日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたヴァルツァーシャル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

1月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のローヴェロをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のライフレッスンズに1馬身3/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

5月27日、中4週で迎えた12戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた14戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

12月14日、中8週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、神奈川記念（JRA・NAR交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

6歳（2024年）

1月3日、中2週で迎えた16戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月7日、中8週で迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

6月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、ゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、伸びてきたリコーシーウルフ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中3週で迎えた19戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るリンゾウチャネルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月7日、中4週で迎えた20戦目は、スパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアランバローズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

10月16日、中9週で迎えた21戦目は、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。