ゼンノエキスプレス（2002年生、母エメラルドビコー）

ゼンノエキスプレス（2002年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋速達。速く駆け抜けるように」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノメイジン（当時8歳）と交配したエメラルドビコーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカステーブル。戦績は、中央平地23戦3勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

9月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシベリアンライオンに3/4馬身届かず2着となった。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトワイニングイモンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、中5週で迎えた3戦目は、2歳500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサウスバトルマンを半馬身振り切って雨中の一戦を制した。

3歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた9戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず15着に終わった。

9月17日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた11戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカネスベネフィットをクビ差振り切って優勝

11月27日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

4歳（2006年）

1月15日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた16戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。14着に終わった。

7月22日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小林淳一騎手（5戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（6戦1勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（7戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月24日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（8戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

5歳（2007年）

5月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5月13日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（11戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林淳一騎手（12戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。