ファントムマスク（2001年生、母Tappanzee）

ファントムマスク（2001年2月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「幻像の仮面」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時9歳）と交配したTappanzeeが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦2勝2着3回、地方5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の疾風特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月18日、デビュー戦はA.スボリッチ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は514kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゲイリースノーマンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.スボリッチ騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンペキンに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月28日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続でA.スボリッチ騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、パーソナルラッシュに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中4週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ビッグエンデバーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月30日、中9週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、淀川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツタンカーメンを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

7月25日、中3週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のステキプレゼントに1馬身1/4の差をつけて優勝

8月13日、中2週で迎えた8戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた9戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4歳（2005年）

1月9日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の文月特別（阪神芝1400m 雨/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に終わった。

11月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて最後はブランディーグラスと並んで10着同着となった。

5歳（2006年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から38kg戻して迎えた18戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ベルモントギルダーに交わされて3馬身差の2着となった。

4月3日、中6週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のエイプリル特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

6歳（2007年）

2月5日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。