クレッシェンドラヴ（2014年生、母ハイアーラヴ）

クレッシェンドラヴ（2014年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「だんだん強く(音楽用語)+母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したハイアーラヴが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は木村秀則。2019年の福島記念(ハンデG3)に勝利した他、2020年の七夕賞(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額3,200万円（1.6万×2000口）で一口馬主が募集された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月22日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3歳（2017年）

1月28日、中5週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバラダガールを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月22日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったコスモジャーベにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

8月19日、中3週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月18日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

4歳（2018年）

1月20日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプレイヤーサムソンをクビ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

3月3日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたエスティーム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月1日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2600m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマーヴェルズを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月15日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

9月22日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウインイクシードに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

5歳（2019年）

1月6日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシンギュラリティをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月14日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（7戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたレッドローゼス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したミッキースワローに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（9戦4勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月10日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のステイフーリッシュに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

6歳（2020年）

1月5日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（11戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月12日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で内田博幸騎手（12戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラヴァスに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で内田博幸騎手（13戦6勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月29日、中8週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で内田博幸騎手（14戦6勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた25戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

7歳（2021年）

4月4日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（15戦6勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（16戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

8歳（2022年）

1月23日、約6か月半の休み明けで迎えた28戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

3月26日、中8週で迎えた29戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（17戦6勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

5月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（18戦6勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

9月25日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（19戦6勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

2022年10月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。