エイシンシュトルム（2019年生、母エイシンソルティー）

エイシンシュトルム（2019年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+疾風(独)。疾風のごとき迅速な行動」。毛色は芦毛。種牡馬のエイシンヒカリ（当時8歳）と交配したエイシンソルティーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2021年の南部駒賞(M1)に勝利した他、2021年のAIRDO公式FB賞を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松本隆宏厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

5月13日、デビュー戦は山本咲希到騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったシャルフジンに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

5月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレジェンドアゲインに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのAIRDO公式FB賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（2戦1勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るベターザンエヴァーを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目をマークした。

7月13日、中3週で迎えた4戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ4（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったダイナソーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月26日、中5週で迎えた5戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のサッポロクラシックカップ（門別ダート1700m 晴/不良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は山本咲希到騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月31日、中5週で迎えた7戦目は、2歳M1の南部駒賞（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクロールキックを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

3歳（2022年）

2月13日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月13日、約7か月半の休養明けで迎えた11戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

2022年12月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2023年）

8月30日、約8か月半の休み明けで迎えた13戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、いい味出してる。淡路ビーフ（園田ダート1230m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のナムラコマチに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

9月22日、中2週で迎えた14戦目は、はないち尼崎・西宮カップ（園田ダート1230m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたナムラコマチ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月13日、中2週で迎えた15戦目は、DASH観音寺特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鴨宮祥行騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したワーイズオーバーに半馬身届かず2着に敗北した。

11月22日、中5週で迎えた16戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、胆振軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2021年11月5日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。