トータルヒート（2011年生、母リーサルヒート）

トータルヒート（2011年4月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「全熱量（物理学用語）。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のStreet Cry（当時13歳）と交配したリーサルヒートが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦5勝2着6回。2016年のルミエールオータムダッシュ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月4日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は436kg。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のメンカウラーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2014年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4月26日、中9週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

6月29日、中8週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したサンライズマーチを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月19日、中2週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたロードヴォルケーノ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、伸びてきたメイショウアイアン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2015年）

1月18日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月21日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のストームジャガーに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5月24日、中8週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサウンドアドバイスにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月13日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したローレルベローチェを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のチーフアセスメントに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

9月13日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三鷹特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルディアベルをクビ差だけ差し切って雨下の激闘を制した。

5歳（2016年）

1月11日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のヴィクタープライムをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3月5日、中3週で迎えた22戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

5月8日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

10月10日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた27戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったラインスピリットから1馬身1/4差の2着となった。

12月10日、中5週で迎えた28戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

6歳（2017年）

1月7日、中3週で迎えた29戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

2月18日、中5週で迎えた30戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。