クリノヤマトノオー（2014年生、母ブリュンヒルト）

クリノヤマトノオー（2014年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+大和王」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時16歳）と交配したブリュンヒルトが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は西村和夫。2019年の大阪城ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2019年の六甲ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月20日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のスマートウェールズを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月30日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月23日、中7週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

3歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

4月15日、中8週で迎えた6戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサトノクロニクルにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

9月17日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のバティスティーニをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月8日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るブランドベルグを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を挙げた。

10月22日、中1週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

12月24日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したダンビュライトを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

1月7日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

3月18日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したナイトオブナイツを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5月27日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

9月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプラチナヴォイスに1馬身半の差をつけて制した。

11月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月2日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（8戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイティクレバーに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2019年）

3月3日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（9戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた23戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（10戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（11戦4勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

7月7日、中9週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（12戦4勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（13戦4勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

6歳（2020年）

11月1日、約15か月の休養明けで迎えた27戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（14戦4勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

2021年6月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2021年）

7月31日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般C3 12（高知ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた29戦目は、江原裕理誕生日特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

2021年12月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。