ウインシャトレーヌ（2014年生、母タニノハイクレア）

ウインシャトレーヌ（2014年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女性の城主（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時13歳）と交配したタニノハイクレアが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。戦績は、中央平地15戦3勝2着6回。2017年のスイートピーステークス(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって1,404万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額2,100万円（5.25万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

2月19日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線に入ると、前で粘るコイヲダキシメヨウを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月25日、中4週で迎えた2戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月16日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

12月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したメイショウグロッケにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2018年）

1月20日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したグランドロワにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月18日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったエイシンスレイマンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月17日、中3週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたアッフィラート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月8日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったバティスティーニにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4月29日、中2週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したキャナルストリートにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月20日、中2週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアバルラータをアタマ差振り切って2勝目をつかんだ。

8月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホッコーモモタンをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。

9月15日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

12月2日、中6週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（2019年）

5月5日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトラインにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

5月25日、中2週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクインズサンをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

6月22日、中3週で迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

7月27日、中4週で迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のハナズレジェンドをクビ差振り切って5勝目を手にした。

11月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

6歳（2020年）

1月18日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月14日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

2020年3月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。