アジヤクリスタル（1990年生、母アジヤフラワー）

アジヤクリスタル（1990年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のビゼンニシキ（当時9歳）と交配したアジヤフラワーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田ファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着1回、地方12戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

西塚安夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

6月19日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 小雨/稍重）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビゼンコガネに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月8日、中4週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた4戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝1000m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

11月27日、中4週で迎えた8戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた9戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月18日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

4歳（1994年）

4月17日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったセッテアオスタに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

5月15日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた17戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた18戦目は、本間忍騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 雪/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本間忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

2月18日、連闘で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本間忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4月25日、中8週で迎えた21戦目は、岡田隆騎手を鞍上に迎えて、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったブラックジングウから1馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、連闘で迎えた22戦目は、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田隆騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のインターダストに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5月16日、中1週で迎えた23戦目は、アルタイル特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡田隆騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のミズホメードンに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月30日、中1週で迎えた24戦目は、蔵重浩一郎騎手を鞍上に迎えて、レグルス特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったロゼリーフから1馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、中1週で迎えた25戦目は、レグルス特別（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蔵重浩一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のブラックジングウに1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

6月25日、中1週で迎えた26戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、オールジャパンリーディングジョッキー（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキョウエイレイダーからクビ差の2着に甘んじた。

7月9日、中1週で迎えた27戦目は、読売レディス杯（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は蔵重浩一郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた28戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蔵重浩一郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のワコーアウディに1馬身の差をつけて制した。

8月21日、中3週で迎えた29戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蔵重浩一郎騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のキクカデンゲキに1馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

9月19日、中3週で迎えた30戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蔵重浩一郎騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のメーカーカチドキに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月10日、中2週で迎えた31戦目は、北陸三県畜産会長賞（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蔵重浩一郎騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた32戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、オリオン特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のワコーアウディに3馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。