グレートボヤージュ（2001年生、母Dezibelle’s Star）

グレートボヤージュ（2001年4月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「大航海」。毛色は鹿毛。種牡馬のTheatrical（当時19歳）と交配したDezibelle's Starが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦5勝2着2回、地方3戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の六社特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

中塚猛厩舎（園田）へ入厩。

3歳（2004年）

12月7日、デビュー戦は玉垣光章騎手を鞍上に据えて、3歳以上C1-3（園田ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は513kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のダイイチサイレンスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳以上C1-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で玉垣光章騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したダイイチサイレンスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

1月19日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上C1-1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で玉垣光章騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のダイイチサイレンスを半馬身振り切って優勝

3月27日、中9週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月9日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

5月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の火打山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンスプラウトを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

10月30日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたメジロスカイレイ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月3日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のロードアンセムに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

12月24日、中2週で迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のダンツトレジャーに2馬身半の差をつけて優勝

5歳（2006年）

1月22日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミキノマーベラスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中9週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（8戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のゼンスピリッツに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月20日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカフェベネチアンをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

5月28日、連闘で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。