フサイチブライアン（1992年生、母ミスマーベラス）

フサイチブライアン（1992年3月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時7歳）と交配したミスマーベラスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）中山牧場。戦績は、中央平地9戦4勝。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

2月26日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワールドハンサムに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月1日、中4週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヤグラグラビトンをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

5歳（1997年）

12月7日、約26か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

12月13日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイキスコーピオに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

3月8日、中3週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウカイトパーズに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。