メイショウエイカン（1983年生、母トキノネバー）

メイショウエイカン（1983年3月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフアバージ（当時22歳）と交配したトキノネバーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。1988年の京都大賞典(G2)に勝利した他、1987年の鳴尾記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

3月29日、デビュー戦は4歳未出走（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は514kg。鞍上は村本善之騎手。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、イブキサージャントに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月12日、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のマークグレイトに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月3日、4歳400万下（京都芝1600m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

4歳（1987年）

5月3日、5歳以上400万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は丸山雅夫騎手。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月10日、5歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山雅夫騎手。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

5月30日、5歳以上400万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山雅夫騎手。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

6月28日、5歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月18日、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は丸山雅夫騎手。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

7月26日、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山雅夫騎手。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

8月16日、4歳以上400万下（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

8月29日、4歳以上400万下（函館芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

9月13日、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月27日、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のダイナレターに5馬身の差をつけて勝利を収めた。

10月18日、4歳以上400万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、エイシンギャラントに交わされて1馬身差の2着となった。

11月8日、4歳以上400万下の逢坂山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

11月14日、4歳以上400万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャコーキクオーに6馬身の差をつけて勝利した。

12月6日、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、タマモクロスに交わされて6馬身差の2着となった。

5歳（1988年）

1月6日、5歳以上1400万下の万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

1月24日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい6着に終わった。

2月21日、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は猿橋重利騎手。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

3月26日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の京橋ステークス（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では決め手が足りず18着に終わった。

5月29日、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6月11日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

7月9日、5歳以上1400万下の東海ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

8月14日、4歳以上1400万下のマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

8月21日、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

10月9日、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のコスモドリームに3馬身の差をつけて勝利を決めた。