ヘルメスアンジェラ（1983年生、母フアインドラマ）

ヘルメスアンジェラ（1983年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヴアイスリーガル（当時17歳）と交配したフアインドラマが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は武田修一。戦績は、中央平地35戦5勝2着5回。1986年の忘れな草賞(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月25日、デビュー戦は牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は420kg。鞍上は山田和広騎手。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったラックオメガーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月2日、4歳新馬（京都ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のコーラルエースに2馬身半の差をつけて勝利をモノにした。

3月9日、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月5日、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は山田和広騎手。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、リワードシャンテイに3/4馬身交わされて2着となった。

4月27日、牝馬限定4歳400万下のあずさ賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたタマモフェニックス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月3日、牝馬限定の4歳以上400万下の江差特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

8月16日、牝馬限定の4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

9月14日、4歳以上400万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカシュウスキーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月21日、4歳以上400万下の十和田湖特別（函館芝1800m 雨/不良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

11月1日、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月15日、4歳以上900万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオーゴンハードリイを半馬身振り切って勝利をモノにした。

11月29日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の御影特別（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で山田和広騎手。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

12月21日、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/稍重）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手。17頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

4歳（1987年）

1月5日、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 雨/稍重）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で山田和広騎手。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

1月24日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の北山特別（京都ダート1400m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で山田和広騎手。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

2月14日、牝馬限定の5歳以上1400万下の春日特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山田和広騎手。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

3月15日、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で山田和広騎手。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月28日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の京橋ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で山田和広騎手。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

4月19日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で山田和広騎手。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

5月17日、5歳以上1400万下の上賀茂特別（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は17戦連続で山田和広騎手。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

8月9日、4歳以上900万下（函館芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で山田和広騎手。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月23日、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で山田和広騎手。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

9月6日、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で山田和広騎手。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

9月20日、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

10月25日、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は山田和広騎手。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月8日、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

11月22日、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウエンゼルに3馬身半の差をつけて勝利をモノにした。

12月12日、4歳以上900万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

12月27日、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5歳（1988年）

1月16日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったビューティフルにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

1月31日、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のプリティフェアリーに2馬身半の差をつけて勝利を物にした。

2月21日、ハンデ戦で5歳以上900万下の洛陽特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったヤマトアスカにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月6日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田和広騎手。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

3月19日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月9日、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で山田和広騎手。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。