アドマイヤケルソ（2008年生、母ロイヤルカード）

アドマイヤケルソ（2008年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋海外の名馬名」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤドン（当時9歳）と交配したロイヤルカードが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着3回。2014年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で4着に入った他、2016年の万葉ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

2月5日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナポレオンバローズに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

8月7日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

4歳（2012年）

5月20日、約9か月半の休み明けで迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサイモンロードにクビ差届かず2着となった。

6月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5歳（2013年）

1月20日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトゥルーフレンドをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

6月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したエーシンゴールドを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月13日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月23日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

6歳（2014年）

1月18日、中3週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノレイヨネを半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

3月23日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

6月29日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサイレンススズカカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌競馬場グランドオープン記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月23日、中3週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に終わった。

10月26日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のディープインパクトカップ（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月9日、中1週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、4着に入った。

7歳（2015年）

1月5日、中7週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月8日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5月9日、中9週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着に入った。

5月24日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

12月13日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた27戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

8歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したマドリードカフェにクビ差届かず2着となった。

1月31日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた30戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

5月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊勢志摩サミット2016開催記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた32戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。