ヤマカツグレース（2014年生、母ヤマカツマリリン）

ヤマカツグレース（2014年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋高貴な、優美、優雅」。毛色は栗毛。種牡馬のハービンジャー（当時8歳）と交配したヤマカツマリリンが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着3回。2017年のフローラステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

9月3日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクレエクスプレスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月9日、中4週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したアズールムーンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3歳（2017年）

3月12日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月25日、中1週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったカワキタエンカに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月23日、中3週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたモズカッチャン決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。

7月30日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

9月17日、中6週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

4歳（2018年）

2月11日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

4月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレインボーフラッグをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月6日、中3週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

6月30日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

9月17日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

11月25日、中7週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

12月28日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2018ファイナルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフィアーノロマーノを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2019年）

1月20日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（5戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトゥザクラウンに3/4馬身届かず2着となった。

4月20日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（8戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

5月25日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

6月29日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

6歳（2020年）

1月25日、約7か月の休み明けで迎えた26戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（6戦0勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では目立つような脚を使えず17着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた31戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

10月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年11月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。