ピスハンド（2017年生、母ナリタフローラ）

ピスハンド（2017年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したナリタフローラが20歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽牧場。2020年の菊水賞(地方重賞)で2着に入った他、2019年の兵庫若駒賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、天羽牧場から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、森田藤治によって864万円で落札された。

松平幸秀厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2019年）

5月29日、デビュー戦は吉村智洋騎手を鞍上に据えて、2歳（園田ダート820m 晴/不良）に出走。馬体重は456kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワールドポルタに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月17日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の兵庫若駒賞（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったエキサイターに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中6週で迎えた3戦目は、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したディアタイザンに半馬身届かず2着に敗北した。

12月31日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3歳（2020年）

3月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（3戦0勝）。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったイチライジンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったステラモナークに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で大山真吾騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で大山真吾騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヴィクトリアグラスを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

11月25日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフミタツティンクルを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月18日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたジョウショーカーブ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2021年）

1月2日、中1週で迎えた12戦目は、そのだは面白い!第11回青芝フック杯（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフローラルドレスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月14日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上B1 B2（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（5戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のファイナルコールに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

5月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のフミタツティンクルに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月26日、中2週で迎えた15戦目は、るり溪ゴルフクラブ特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（7戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフミタツティンクルに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月23日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉村智洋騎手（8戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のエストレラブランコに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2022年）

3月30日、約9か月半の休養明けで迎えた17戦目は、つくし賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉村智洋騎手（9戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバルボアを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月19日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉村智洋騎手（10戦8勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャンボールロッソに1馬身1/4の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月11日、中2週で迎えた19戦目は、若葉特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉村智洋騎手（11戦9勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメートルムナールを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

6月10日、中3週で迎えた20戦目は、早乙女特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉村智洋騎手（12戦10勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた21戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、OBCラジオ大阪賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月18日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、DASH和歌山開設記念特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（13戦10勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るガレットショコラを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

11月29日、中5週で迎えた23戦目は、神戸ビーフ特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（14戦11勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた24戦目は、青空たまご特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（15戦11勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のデンコウブレイブに2馬身半の差をつけて優勝

6歳（2023年）

1月26日、中5週で迎えた25戦目は、アベリア賞（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（16戦12勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったモズファヴォリートをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

6月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた26戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、夏至特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

8月24日、3歳以上A1（園田ダート1230m 雨/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（17戦12勝）。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

9月8日、3歳以上A1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（18戦12勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

10月5日、丹波焼特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

11月2日、JAみのり播州百日どり賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（8戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた31戦目は、神無月特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（19戦12勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた32戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、水曜競馬ランドBAOOへゴー!放送中!記念（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

7歳（2024年）

3月22日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、スカパー!地方競馬ナイン賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（20戦12勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた34戦目は、スズラン賞（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は小谷周平騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4月17日、中1週で迎えた35戦目は、穀雨特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（21戦12勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上A2 B1（園田ダート1230m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（22戦12勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月5日、約6か月半の休み明けで迎えた37戦目は、花き植木のまち・宝塚特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小谷周平騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。