ミツワライトオー（1991年生、母バンダトレバー）

ミツワライトオー（1991年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時17歳）と交配したバンダトレバーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は（有）鍋掛牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1995年の長良川特別(900万下)。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

9月24日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンステレイションを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月16日、中2週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下の西湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったテンパルギフトにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月17日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（1995年）

1月28日、中5週で迎えた6戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた7戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレーヌドレに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月4日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’95グローバルカップ（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコンクラーベを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4月22日、中3週で迎えた10戦目は、晩春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた11戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ストークステークス（中京芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたチアズセンチュリー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月17日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5歳（1996年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤井正輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた18戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた20戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤヒーローに5馬身の差をつけて4勝目を収める

6月30日、中2週で迎えた21戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

6歳（1997年）

3月1日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦2勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

5月25日、中4週で迎えた26戦目は、マラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた27戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に沈んだ。