フレンチパッサー（1988年生、母エリモノーブル）

フレンチパッサー（1988年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイルドブルボン（当時13歳）と交配したエリモノーブルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地13戦2勝。1990年のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス(牝G3)で4着に入った他、1991年のKBS京都紅梅賞(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

9月9日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアイノフラワーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月30日、連闘で迎えた3戦目は、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

12月22日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（1991年）

1月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったリンデンリリーに詰め切れず、3馬身差の1着2勝目を手にした。

2月3日、中3週で迎えた7戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦0勝）。20頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

10月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

11月30日、中5週で迎えた12戦目は、P.デイ騎手を鞍上に迎えて、’91ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。