ジェントルウーマン（1992年生、母マエシンラック）

ジェントルウーマン（1992年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時7歳）と交配したマエシンラックが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地15戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

柳田次男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

10月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ジュディミラーに交わされて1馬身差の2着となった。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月29日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のマスグランドールに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったフィールドソングにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4歳（1996年）

3月23日、約14か月半の休養明けで迎えた7戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キョウワザクラに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月28日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトゥモローランドに1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月11日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の御池特別（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は常石勝義騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のワンダーミラクルを3/4馬身振り切って制した。

10月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、逃げるロングリリーフにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月27日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のヤマニンチアフルに4馬身の差をつけて優勝

11月24日、中3週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の比良山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイユーヴィーナスを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。