ワンダーミラクル（1992年生、母ワンダードレッサー）

ワンダーミラクル（1992年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のレシテイシヨン（当時14歳）と交配したワンダードレッサーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は尾野一義。戦績は、中央平地30戦5勝2着5回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の鷹取特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

3月5日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジョイフルホーラーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

4月29日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（4戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイブキハイシーザーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手（6戦2勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月24日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松本達也騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

4歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松本達也騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松本達也騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で松本達也騎手（10戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったエリモエベレストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月2日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で松本達也騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月14日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（12戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（13戦2勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったトキオアクティブにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（14戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったジェントルウーマンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（15戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（16戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサンエムビーナスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（17戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったフライングカラーズに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5歳（1997年）

3月1日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手（18戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で松本達也騎手（19戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月23日、連闘で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松本達也騎手（20戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンコウマーシャルを半馬身差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

4月13日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松本達也騎手（21戦3勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

5月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で松本達也騎手（22戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

6月8日、中4週で迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のプリンセスリーベに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

7月6日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（23戦3勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の気力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のトーヨーガルチに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

7月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（24戦4勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

6歳（1998年）

5月30日、約10か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた28戦目は、5歳以上1600万下のフィリピン・トロフィー（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（25戦4勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

6月14日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（26戦4勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

6月20日、連闘で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（27戦4勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、中島裕明騎手を鞍上に迎えて、高岳特設（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月11日、中4週で迎えた32戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中島裕明騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

7歳（1999年）

2月27日、約4か月半の休み明けで迎えた33戦目は、中岳特設（荒尾ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中島裕明騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。