エアチャリオット（1991年生、母アンブローシア）

エアチャリオット（1991年4月17日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時9歳）と交配したアンブローシアが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。1994年の弥生賞(G2)で2着に入った他、1996年のBSNオープン(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のホッカイバリーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のウエストサンに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

3歳（1994年）

1月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヤテバラモンに6馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3月6日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサクラエイコウオーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月17日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

10月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

11月13日、中4週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

4歳（1995年）

8月26日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた9戦目は、シーサイドオープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（7戦3勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

10月8日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったトロットサンダーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

5歳（1996年）

6月16日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、オーシャンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたマイネルガーベ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月6日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の七夕賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた14戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、BSNオープン（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアルゼンチンタンゴに1馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月20日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。