ハヤテバラモン（1991年生、母トウウン）

ハヤテバラモン（1991年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のインイクストリーミス（当時6歳）と交配したトウウンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）地興牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着2回。1994年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で3着に入った他、1994年のジュニアカップ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

10月16日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月14日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイワブラボーを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月5日、中2週で迎えた4戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のサクラスーパーオーを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

12月26日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3歳（1994年）

1月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったエアチャリオットにねじ伏せられて6馬身差の2着となった。

2月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4歳（1995年）

7月30日、約17か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下の摺上特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンジェロパテオに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

9月9日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の袖ケ浦特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったワンダーピーアンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5歳（1996年）

1月21日、中6週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

6歳（1997年）

7月12日、約18か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた16戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るセザンファイターを豪脚で半馬身差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

10月4日、中2週で迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

11月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（12戦2勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた20戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7歳（1998年）

1月6日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。