ミラクルエース（2007年生、母ダフィーナ）

ミラクルエース（2007年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「奇跡のエース」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したダフィーナが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方34戦8勝2着4回。2009年のイノセントカップ(地方重賞)に勝利した他、2012年の浦河ウエリントンファイナルカップ(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2009年）

7月2日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラストキングに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのスズカフェニックス賞（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモエレサンタマリアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目をマークした。

8月12日、中1週で迎えた3戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマサノディフィートをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

11月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は服部茂史騎手（2戦2勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

3歳（2010年）

1月10日、中8週で迎えた5戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの’10雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた7戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた8戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の東京ダービートライアル（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

10月9日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1200m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキーンブレイドをハナ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

10月18日、連闘で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、秋麗特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のエーシンベロシティに1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月9日、中2週で迎えた11戦目は、リゲル賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はA.ムンロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したマトリックストートにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月1日、中2週で迎えた12戦目は、シリウス賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったマイネスターライトにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、中3週で迎えた13戦目は、ノースウインド賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でA.ムンロ騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

4歳（2011年）

1月19日、中2週で迎えた14戦目は、初富特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月10日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、新緑賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた16戦目は、ジェイド賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた17戦目は、オメガ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月30日、中2週で迎えた18戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビックインパクトを3/4馬身振り切って6勝目を掴み取った。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた20戦目は、ペッパーツリー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた21戦目は、週刊女性賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

9月15日、中3週で迎えた22戦目は、サファイア賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

5歳（2012年）

7月26日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から39kg増やして迎えた23戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、JAバンク北海道ちょきんぎょ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月9日、中1週で迎えた24戦目は、門別プロパンガス事業協同組合特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林靖幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた25戦目は、アンタレス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林靖幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月18日、中7週で迎えた26戦目は、新ひだか町特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で小林靖幸騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、リバーキンタローに交わされて2馬身差の2着となった。

10月31日、中1週で迎えた27戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、ダイワメジャー・プレミアム（門別ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のカネマサゴールドに1馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

11月15日、中1週で迎えた28戦目は、浦河ウエリントンファイナルカップ（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のハタノゼフィロスをクビ差振り切って8勝目を手にした。

6歳（2013年）

1月2日、中6週で迎えた29戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤー特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた30戦目は、立春特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた31戦目は、ジョイホース浜松開設記念陽春特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月5日、中5週で迎えた32戦目は、玄鳥特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた33戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、箱根町特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい最後はトウカイパスカルと並んで10着同着となった。

7月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、海開き特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、カネトシスインガーにアタマ差交わされて2着となった。

7月22日、中2週で迎えた35戦目は、涼風特別（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。