ポジー（1990年生、母スプリングシャトー）

ポジー（1990年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時15歳）と交配したスプリングシャトーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川牧場。戦績は、中央平地39戦9勝2着3回。1997年の平安ステークス(G3)で4着に入った他、1995年の摩耶ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,200万円（12万×100口）で一口馬主が募集された。

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

5月15日、デビュー戦は北沢伸也騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のストロングジャガーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月29日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアミダヒメを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフィールドビックに7馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月16日、中1週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

4歳（1994年）

2月6日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北沢伸也騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のドリームウイングに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

3月20日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で北沢伸也騎手（7戦3勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月17日、中3週で迎えた9戦目は、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で北沢伸也騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

6月11日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（9戦3勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

8月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の北洋特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（10戦3勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

10月16日、中8週で迎えた13戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルカイッキュウを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月6日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るダムゼルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

11月26日、中2週で迎えた15戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（11戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったメモリーキャッチに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた17戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた18戦目は、仁川ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（13戦3勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の御堂筋ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（14戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた20戦目は、梅田ステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキョウトシチーに1馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

4月30日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（15戦3勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月27日、中3週で迎えた22戦目は、摩耶ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（16戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグレイトチャーマーに1馬身半の差をつけて7勝目をつかんだ。

8月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（17戦4勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

9月10日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（18戦4勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアラタマワンダーをアタマ差振り切って8勝目を収める

10月7日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（19戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のイブキクラッシュに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月29日、中2週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（20戦6勝）。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

12月10日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北沢伸也騎手（21戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

6歳（1996年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で北沢伸也騎手（22戦6勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

5月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

6月30日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた30戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（23戦6勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた31戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（24戦6勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた32戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（25戦6勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（26戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったフェアダンスをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

9月15日、中1週で迎えた34戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、漁火ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

7歳（1997年）

1月6日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（27戦6勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月22日、中6週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（28戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた37戦目は、陽春ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（29戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた38戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（30戦6勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

7月20日、中5週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（31戦6勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。