ブラックバトラー（2021年生、母アズマガール）

ブラックバトラー（2021年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時18歳）と交配したアズマガールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は増尾牧場。2023年のJBC2歳優駿(Jpn3)で3着に入った他、2024年の北斗盃に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、増尾牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ハッピーレーシングによって770万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2023年）

6月15日、デビュー戦は落合玄太騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイソタイプに約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

8月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカプセルを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

9月20日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのサンライズカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったパッションクライに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中5週で迎えた4戦目は、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は落合玄太騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2024年）

1月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn3のブルーバードカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

3月20日、中8週で迎えた6戦目は、3歳Jpn2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミソに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月13日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの北海優駿（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で落合玄太騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパッションクライを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月1日、中6週で迎えた9戦目は、3歳オープンの王冠賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で落合玄太騎手（5戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、プラセボにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月3日、中4週で迎えた10戦目は、3歳Jpn2の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で落合玄太騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた12戦目は、北國王冠（金沢ダート2600m 晴/重）に出走。鞍上は落合玄太騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

12月30日、中7週で迎えた13戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、オッズパーク2024杯（園田ダート2400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2025年）

1月23日、中2週で迎えた14戦目は、白銀争覇（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、サヴァに交わされて2馬身差の2着となった。

2月19日、中3週で迎えた15戦目は、ウェルネス都市加古川特別（姫路ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は笹田知宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るベラジオウマムスコを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月18日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったジグラートにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた17戦目は、夕凪特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドンデンガエシに2馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月15日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の摂津盃（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた19戦目は、紀州和華牛特別（園田ダート1870m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で笹田知宏騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレジールミノルを上がり2位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

10月5日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、鳥栖大賞（佐賀ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で笹田知宏騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月4日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上A2 B1（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で笹田知宏騎手（7戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったジグラートにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた22戦目は、園田金盃（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は阿部龍騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。