シンカンワールド（2017年生、母シンカンキセキ）

シンカンワールド（2017年5月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のトゥザワールド（当時6歳）と交配したシンカンキセキが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はシンカンファーム。主な勝ち鞍は2021年のアイリス賞(A2 B)。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

12月22日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3歳（2020年）

2月8日、中6週で迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

2020年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月29日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシノライブリーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクイーンキャンディを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

5月2日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦のカルミア賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた7戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鯱の門特選（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の狭夜月賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の南天賞（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のボディハッカーに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦の川上峡特選（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のカネミツチャンプに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月12日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の佐賀城特選（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、スターオブグリーンに半馬身交わされて2着となった。

8月16日、中4週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のロータスクラウン賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の波戸岬特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克也騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、勝ったキンカイレナに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳戦のスターマイン特選（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島克也騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェイケイワールドに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月3日、中1週で迎えた15戦目は、アイオライト特選（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島克也騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロイヤルアフェアに2馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

10月25日、中2週で迎えた16戦目は、霜降賞（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で鮫島克也騎手（9戦4勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、アンクレットハートに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、霜見月賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で鮫島克也騎手（10戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた18戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、サルビア賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた19戦目は、寒椿賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（11戦4勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上B4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（12戦4勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスキンズマッチに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

1月12日、中1週で迎えた21戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、雪割草賞（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた22戦目は、早緑月賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（13戦5勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた23戦目は、ミモザ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（14戦5勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた24戦目は、ヒヤシンス賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（15戦5勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた25戦目は、こぶし賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（16戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ジャックナイフにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月21日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、すみれ特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（17戦5勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた27戦目は、清明賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（18戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ヨシノルキーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月25日、中2週で迎えた28戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、ネモフィラ賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた29戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、ライラック賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲルニンジンに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月5日、中3週で迎えた30戦目は、アイリス賞（佐賀ダート1300m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモリデンリオに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月20日、中1週で迎えた31戦目は、ルピナス賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったローリエテソーロに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた32戦目は、ダリア賞（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた33戦目は、クローバー賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で飛田愛斗騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハヤブサマカオーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中4週で迎えた34戦目は、ペリドット賞（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で飛田愛斗騎手（5戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のプリマステラに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月5日、中1週で迎えた35戦目は、五ヶ瀬川特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で飛田愛斗騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のナナルテアをクビ差振り切って勝利数を11に伸ばす

10月9日、中4週で迎えた36戦目は、ガーベラ賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で飛田愛斗騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた37戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で飛田愛斗騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のナナルテアを3/4馬身振り切って勝利数を12に伸ばす

11月21日、中3週で迎えた38戦目は、ポインセチア賞（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で飛田愛斗騎手（9戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず3着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた39戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のウインターチャンピオンオープン（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた40戦目は、さらば2021!来年もSAGAでリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 雪/良）に出走。鞍上は飛田愛斗騎手（10戦5勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

2021年12月27日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。