エーシンポルックス（2007年生、母オレゴンガール）

エーシンポルックス（2007年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話に登場する英雄名」。毛色は芦毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したオレゴンガールが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着3回、地方5戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の三浦特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月5日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

1月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

4月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるノルマンディーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月24日、中9週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウヤグラを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2011年）

1月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のウォーターサムデイに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月7日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

7月9日、中8週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るディアアプローズを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

8月20日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

5歳（2012年）

2月26日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦2勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

3月25日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモエレジュンキンに半馬身届かず2着に敗北した。

4月14日、中2週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマイルタイムにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月6日、中2週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた20戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三浦特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るケージーハヤブサを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

6月23日、中1週で迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた23戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

12月24日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の2012ファイナルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

6歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた27戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた29戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず15着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

4月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、ポイント還元オッズパーク特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイアレスに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月31日、中4週で迎えた32戦目は、神河町カーミン特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグッドカレラを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月21日、中2週で迎えた33戦目は、夕刊フジ賞（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたタガノマツカゼ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月19日、中3週で迎えた34戦目は、食のブランド「淡路島」特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた35戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。