タガノマツカゼ（2008年生、母タガノサファイヤ）

タガノマツカゼ（2008年4月3日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋松風」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時10歳）と交配したタガノサファイヤが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）八木牧場。戦績は、中央平地3戦1勝、地方37戦8勝2着3回。2014年の遠賀川賞(地方重賞)に勝利した他、2014年の宝満山賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

2月12日、デビュー戦は安部幸夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は538kg。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月17日、中8週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたナリタデリゲート決め手に屈してクビ差の1着未勝利勝ちを決めた。

5月7日、中2週で迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

4歳（2012年）

1月19日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた4戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリキサンスパークをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

2月2日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上B1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で廣瀬航騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月8日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、播磨町大中遺跡特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で廣瀬航騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラッキーフラワーに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

3月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、スプリングウインド特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で廣瀬航騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた8戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、丹波茶特別（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のタップシュートに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月30日、中1週で迎えた9戦目は、フェニックス共済特別（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったクニノユメオーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中5週で迎えた10戦目は、日本のへそ特別（姫路ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上A1 A2（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

9月28日、中8週で迎えた12戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、多可特別（園田ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月10日、中1週で迎えた13戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた14戦目は、菊正宗特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松平幸秀騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた15戦目は、スポニチなにわ賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松平幸秀騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた16戦目は、吉川温泉よかたん特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクールフォーマをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

5歳（2013年）

1月3日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で廣瀬航騎手（5戦3勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

2月21日、中6週で迎えた18戦目は、サンテレビ盃（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で廣瀬航騎手（6戦3勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエリモアラルマを半馬身振り切って制した。

3月7日、中1週で迎えた19戦目は、OBCラジオ大阪1314賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で廣瀬航騎手（7戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4月12日、中4週で迎えた20戦目は、ネオティーズ杯（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で廣瀬航騎手（8戦4勝）。8頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で廣瀬航騎手（9戦4勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

6月21日、中6週で迎えた22戦目は、夕刊フジ賞（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で廣瀬航騎手（10戦4勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエーシンポルックスをクビ差振り切って7勝目をマークした。

12月11日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、赤穂観光協会義士祭特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で廣瀬航騎手（11戦5勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

6歳（2014年）

1月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で廣瀬航騎手（12戦5勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

1月16日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた25戦目は、こいぬ座特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で廣瀬航騎手（13戦5勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

3月13日、中7週で迎えた26戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、メノウ特別（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた27戦目は、春風特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4月24日、中1週で迎えた28戦目は、J-PLACEよかわ開設1周年記念特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（14戦5勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

6月6日、中5週で迎えた29戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、時のふるさと明石特別（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた30戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の遠賀川賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルユズを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月12日、中1週で迎えた31戦目は、川内川特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（1戦1勝）。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のガンバルジャンに1馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

8月9日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞の池田湖賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月19日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、地方重賞の雷山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（3戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた34戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた35戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の雲仙岳賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、新燃岳特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（5戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月27日、中1週で迎えた37戦目は、地方重賞の宝満山賞（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったプルーフポジティブに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したゴールドペンダントを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3月1日、中6週で迎えた39戦目は、ブリリアントカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（8戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月18日、中6週で迎えた40戦目は、地方重賞の六角川賞（佐賀ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（9戦2勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。