スマートアピール（2004年生、母ナニーズアピール）

スマートアピール（2004年1月30日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時19歳）と交配したナニーズアピールが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）井高牧場。戦績は、地方24戦14勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の花衣特別(一般B3二)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、井高牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」と「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。1歳のとき、井高牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、大川徹によって2,677.5万円で落札された。

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2007年）

12月6日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラジマを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

1月8日、中4週で迎えた2戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったトップフィーリングに詰め切れず、1馬身3/4差の1着2勝目を奪取した。

5月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた3戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C3一ア（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた4戦目は、一般C3一ア（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラスターに1馬身の差をつけて3勝目をマークした。

7月3日、中2週で迎えた5戦目は、一般C2十11（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた6戦目は、一般C3一ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るネオスレイプニルを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

8月6日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2四五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた9戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2四アイ（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2009年）

7月30日、約10か月半の休み明けで迎えた10戦目は、一般C3三ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコアレスバロンを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って休み明け初戦を制した。

8月19日、中2週で迎えた11戦目は、一般C3七八九（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るザライズドラゴンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月3日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3一ア（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のリプレッションに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月24日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、一般C2四（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリバイブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月7日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた14戦目は、一般C2六七八（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミラクルシーカーに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月27日、中2週で迎えた15戦目は、十倉特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（8戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウノフウジンに5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月13日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1六（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（9戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルバイタルに2馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

12月16日、中4週で迎えた17戦目は、ハッピーエンド特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（10戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のディーズフェリシアに2馬身半の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6歳（2010年）

1月29日、中5週で迎えた18戦目は、探梅特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（11戦10勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオーロラフレッシュをハナ差振り切って驚異の9連勝を決めた。

3月30日、中8週で迎えた19戦目は、花衣特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手（12戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオレサマを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて10連勝を達成した。

5月10日、中5週で迎えた20戦目は、青葉特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で戸崎圭太騎手（13戦12勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったベルモントガロップにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

7歳（2011年）

5月6日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた21戦目は、一般B3二（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で戸崎圭太騎手（14戦12勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた22戦目は、ゲンマ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で戸崎圭太騎手（15戦12勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

8月19日、中9週で迎えた23戦目は、星月夜特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で戸崎圭太騎手（16戦12勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦のコスモス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。