ニシノカシミヤ（2020年生、母ニシノケイト）

ニシノカシミヤ（2020年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+カシミヤヤギから取れた毛」。毛色は鹿毛。種牡馬のディスクリートキャット（当時17歳）と交配したニシノケイトが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前田ファーム。主な勝ち鞍は2022年の2歳未勝利(未勝利牝)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

9月11日、デビュー戦は永野猛蔵騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タルマエロマエにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月8日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のタイセイドルチェに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月12日、中4週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で永野猛蔵騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で永野猛蔵騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロードフォンスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

3歳（2023年）

2月11日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で永野猛蔵騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で永野猛蔵騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で永野猛蔵騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のラブベティーに4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

6月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で永野猛蔵騎手（7戦3勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAアプリリリース記念（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で永野猛蔵騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

11月25日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスのシャングリラステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で永野猛蔵騎手（9戦3勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2024年）

1月27日、中8週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

4月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

6月2日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムタイキシャトルカップ（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（10戦3勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月23日、中2週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のジョディーズマロンに1馬身3/4の差をつけて4勝目を奪取した。

10月27日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた16戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

5歳（2025年）

2月16日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

5月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、オーサカナ!オーサカナ!オーサカナ!特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、メンタイマヨに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月11日、中3週で迎えた19戦目は、BSイレブン賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7月9日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた20戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた21戦目は、天下無双特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、タブラオに交わされて5馬身差の2着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定戦のディーヴァ賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ケテンドリームに交わされて3馬身差の2着となった。

9月24日、中2週で迎えた23戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のシラコバト賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったモズリッキーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月30日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の神無月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定オープンの’25ローズベール賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。