アイカワファースト（2000年生、母イルドカヤージ）

アイカワファースト（2000年4月25日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時13歳）と交配したイルドカヤージが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカファーム。戦績は、地方38戦9勝2着8回。主な勝ち鞍は2007年の銀嶺特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、カタオカファームから「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

栗田裕光厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2002年）

12月27日、デビュー戦は納谷和玖騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は518kg。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったモリトラクィーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2003年）

11月4日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1390m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャコーズベストに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

11月25日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1490m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハネダファーストに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

12月28日、中4週で迎えた4戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のデンゼルフォンテンに1馬身の差をつけて3勝目を収める

4歳（2004年）

12月8日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた5戦目は、一般C2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたレジェンドアミー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

1月21日、中5週で迎えた6戦目は、一般C2九十（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、スターグリッターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月4日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2十1112（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバーレンフォンテンに2馬身半の差をつけて制した。

3月9日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2五六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井英光騎手（6戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のキングトワイニングに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月1日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1七（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂井英光騎手（7戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のグリーンハーバーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月10日、中5週で迎えた10戦目は、一般C1六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で坂井英光騎手（8戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたカントリークロップ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月31日、約6か月の休み明けで迎えた11戦目は、一般C1六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で坂井英光騎手（9戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のケイアイトマホークに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

12月5日、中4週で迎えた12戦目は、冬日向賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で坂井英光騎手（10戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた13戦目は、小松川特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で坂井英光騎手（11戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2006年）

1月31日、中4週で迎えた14戦目は、一般C1四五（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で坂井英光騎手（12戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたヒデノウルフ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月2日、中3週で迎えた15戦目は、一般C1四五（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で坂井英光騎手（13戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケイアイシテンノーに1馬身の差をつけて8勝目を奪取した。

5月10日、中9週で迎えた16戦目は、いるか座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で坂井英光騎手（14戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカントリークロップにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月7日、中3週で迎えた17戦目は、さそり座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で坂井英光騎手（15戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、夏木立賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったホクトゴッテスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、やぎ座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（16戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた20戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ジュライ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた21戦目は、野馬追賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月30日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、アデュー2006賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7歳（2007年）

1月24日、中3週で迎えた23戦目は、銀嶺特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（17戦8勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワオリエントを半馬身振り切って優勝

2月20日、中3週で迎えた24戦目は、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（18戦9勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた25戦目は、花月賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（19戦9勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた26戦目は、マーチ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（20戦9勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったビッグライデンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月20日、中2週で迎えた27戦目は、北極星賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（21戦9勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月24日、中4週で迎えた28戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、薫風賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた29戦目は、ムーンストーン賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた30戦目は、パール賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

10月29日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、競馬ラボ賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（22戦9勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた32戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、イーバンク銀行×TCK賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた33戦目は、仲冬賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた34戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、フロイデ賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

8歳（2008年）

1月17日、中2週で迎えた35戦目は、ジャニュアリー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月19日、中4週で迎えた36戦目は、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた37戦目は、加藤和博騎手を鞍上に迎えて、仲春賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた38戦目は、マーチ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。