シンボリフェザード（1993年生、母カムニア）

シンボリフェザード（1993年5月4日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のKaldoun（当時18歳）と交配したカムニアが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦9勝2着4回。1999年の東京新聞杯(G3)で3着に入った他、1998年のセントウルステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

8月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（1997年）

6月8日、約10か月の休み明けで迎えた2戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月14日、連闘で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月19日、中4週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下の北洋特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したダイワカーリアンにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月26日、連闘で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したマチカネケイソウにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月27日、中1週で迎えた9戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグレートクリアに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月1日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したショウナンマリーンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーヨーガルチに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（1998年）

4月26日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったスプリングマーチに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るノヴェルシチーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月17日、連闘で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るリキヘヴンを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

5月30日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトキワジーニアスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月8日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は青木芳之騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

9月19日、中5週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のタイガーチャンプに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月4日、中1週で迎えた19戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた20戦目は、オーロカップ（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスピードワールドに1馬身半の差をつけて7勝目を手中に収めた。

10月31日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた22戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（1999年）

1月6日、中1週で迎えた24戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラキントウンを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする

2月7日、中4週で迎えた25戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

8月8日、約6か月の休み明けで迎えた26戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアポテオーズをアタマ差振り切って久々の実戦をモノにした。

9月12日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（11戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた29戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（12戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7歳（2000年）

1月5日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（13戦4勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

1月30日、中1週で迎えた32戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

5月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は青木芳之騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。