アンジェロファニー（2002年生、母Girl Child）

アンジェロファニー（2002年4月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天使の訪れ」。毛色は鹿毛。種牡馬のHonour and Glory（当時9歳）と交配したGirl Childが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の清里特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

9歳のとき、追分ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、島川隆哉によって483万円で落札された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月10日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2005年）

1月5日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアップインザホークをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月6日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したセレスエンブレムを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた7戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（2006年）

2月4日、中8週で迎えた11戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したアグネスレプトンにアタマ差届かず2着となった。

2月19日、中1週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた13戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

10月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（9戦1勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンビクトリーをクビ差振り切って久々の実戦を物にした。

10月28日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

5歳（2007年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

5月13日、中9週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（14戦2勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のサキノリュウオーに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月23日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（15戦3勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

8月26日、中8週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋智大騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（16戦3勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。