ジュウクリュウオウ（2007年生、母ハイフレンドウォン）

ジュウクリュウオウ（2007年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋竜王」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時12歳）と交配したハイフレンドウォンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方24戦14勝2着3回。2014年の馬事畜産振興協議会杯に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

2月14日、デビュー戦は柴原央明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったレイオスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3月7日、連闘で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

8月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に敗れた。

9月11日、中3週で馬体重を前走から24kg絞って迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2011年）

1月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から21kg戻して迎えた7戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十十一（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキリコンバットを豪快な末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

1月25日、中2週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、マイスターチャレンジ（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のバンブーデコを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

5月20日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、小田原城花菖蒲特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリスザドールに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月16日、中3週で迎えた10戦目は、白百合特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウツミダルチニヤンに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月5日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ケンタウルス特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2012年）

1月7日、中4週で迎えた12戦目は、松の内特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウツミダルチニヤンに1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

1月24日、中1週で迎えた13戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、ヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた14戦目は、群雄特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエアキャネルに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月4日、中4週で迎えた15戦目は、花まつり特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルクダイドウに2馬身半の差をつけて7勝目を奪取した。

4月18日、中1週で迎えた16戦目は、エイプリル賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた17戦目は、国府津特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハバナマティーニに2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

6月14日、中3週で迎えた18戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、’12スパーキングナイトチャ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシャイニースマイルをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

7月5日、中2週で迎えた19戦目は、七夕特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた20戦目は、藤沢市特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月21日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、サンタクロース特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサチノプレンティに3馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

6歳（2013年）

1月2日、中1週で迎えた22戦目は、初富士賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（8戦6勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るサチノシェーバーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って断然の支持に応えた。

2月1日、中3週で迎えた23戦目は、如月特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（9戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヴェガサンボーイに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月28日、中3週で迎えた24戦目は、ブラッドストーン特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（10戦8勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナターレに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月13日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、緑風特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るサチノシェーバーを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利数を12に伸ばす

7月24日、中5週で迎えた26戦目は、'13スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（11戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラサクラサクラを上がり1位の末脚で半馬身差し切って順当に勝利した。

11月14日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、霜月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したシンボリマルセイユを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月5日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（12戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7歳（2014年）

2月13日、中9週で迎えた29戦目は、馬事畜産振興協議会杯（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイディンパワーに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6月13日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、大磯町特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。