アブクマライアン（1994年生、母バンシユーウエー）

アブクマライアン（1994年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時7歳）と交配したバンシユーウエーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高澤俊雄。戦績は、中央平地27戦0勝2着2回、中央障害2戦1勝、地方5戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の障害4歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

6月14日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

7月12日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

9月14日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

9月24日、中0週で迎えた7戦目は、3歳戦のベストステッキ特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウコーパンチから1馬身半差の2着となった。

10月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のマルチメイト特別（浦和ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールデンスパークに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月19日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（5戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた11戦目は、マルチドリーム特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた12戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

4歳（1998年）

1月25日、中4週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

5月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（7戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、勝ったウインピットにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた16戦目は、’98フレンドリーサドル特別（1）（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のハネダマリカをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

6月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたウォーターブランカ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月8日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

5歳（1999年）

3月28日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた23戦目は、マルチマックス特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバクシンフラワーに2馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

5月1日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（7戦3勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

5月29日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の青嵐賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（8戦3勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず3着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の信夫山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（9戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（8戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた30戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の白井特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた31戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた32戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月11日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のエプソムダンディーをクビ差制して4勝目をマークした。

6歳（2000年）

9月30日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から28kg絞って迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。