エンリッチメント（2005年生、母セカンドサービス）

エンリッチメント（2005年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「豊か」。毛色は栗毛。種牡馬のスクワートルスクワート（当時7歳）と交配したセカンドサービスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は出口悟。戦績は、中央平地10戦0勝、地方24戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年の一般C2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、出口牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

6月30日、デビュー戦は西田雄一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

9月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

3歳（2008年）

1月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

5月17日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた6戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた8戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

9月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で梶晃啓騎手（2戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

11月19日、中7週で迎えた11戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般C2四アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた12戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、一般C2六アイ（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（2009年）

9月3日、約9か月の休み明けで迎えた13戦目は、一般C3一ア（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた14戦目は、一般C3一（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシェアインパルスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月15日、中2週で迎えた15戦目は、一般C2-11 12（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた16戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイートフローラルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月16日、中2週で迎えた17戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小杉亮騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

11月26日、中0週で迎えた18戦目は、深谷特選和牛協議会賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、アートオブドリームに3/4馬身交わされて2着となった。

12月7日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2三（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5歳（2010年）

1月3日、中1週で迎えた21戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十十一（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5月7日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、一般C2十十一（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2十三（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のマイアミレディーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月15日、中2週で迎えた24戦目は、一般C2五六（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた25戦目は、一般C2五六（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（10戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた26戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のイシノビルダーをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月9日、中3週で迎えた27戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、メディオセントロにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月23日、中1週で迎えた28戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（13戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のバレンボイムに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月11日、中2週で迎えた29戦目は、一般C1六七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（14戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた30戦目は、一般C1五六（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で本橋孝太騎手（15戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた31戦目は、一般C1七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で本橋孝太騎手（16戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したパラダイスサンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中1週で迎えた32戦目は、烈風スプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で本橋孝太騎手（17戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したランライクウインドに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2011年）

1月21日、中5週で迎えた33戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で本橋孝太騎手（18戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

2月25日、中4週で迎えた34戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で本橋孝太騎手（19戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。