モガミファニー（1985年生、母テイギニー）

モガミファニー（1985年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキングオブダービー（当時10歳）と交配したテイギニーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）出口牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回、中央障害7戦1勝。1988年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で2着に入った他、1988年の京成杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本郷一彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

6月21日、デビュー戦は原昌久騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のモガミワンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月2日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのいちょう特別（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では全く伸びず3着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた5戦目は、3歳400万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下の寒菊賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は原昌久騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキコウシを半馬身振り切って2勝目をマークした。

3歳（1988年）

1月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（3戦2勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したトウショウマリオを捕まえ切れず、3馬身半差の2着となった。

2月14日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（4戦2勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したミュゲロワイヤルを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2の弥生賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で原昌久騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で原昌久騎手（7戦2勝）。24頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず17着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた12戦目は、道新杯（札幌ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で原昌久騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4歳（1989年）

1月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

1月29日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた15戦目は、すばるステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた16戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた17戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた18戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた19戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

9月9日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上1400万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（5戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

9月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、池添兼雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で池添兼雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で池添兼雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で池添兼雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のドウカンランドに2馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

11月12日、連闘で迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で池添兼雄騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた26戦目は、F.ヘッド騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の’89ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた27戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3200m 晴）に出走。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（1990年）

6月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/重）に出走。鞍上は池添兼雄騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。