プロクリス（2011年生、母ライラプス）

プロクリス（2011年1月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アテナイ王エレクテウスの娘。ライラプスを授かる」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したライラプスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月4日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したハンターバローズにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月7日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワンアンドオンリーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2014年）

4月27日、約7か月半の休養明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のネコタイショウに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

7月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、オツウにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月10日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

12月27日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエデンロックに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2015年）

2月1日、中4週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた11戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月11日、中5週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

10月10日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のラインハーディーを半馬身振り切って休み明け初戦を制した。

11月1日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着に入った。

11月22日、中2週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、6着に終わった。

5歳（2016年）

4月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月8日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月29日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って18着に敗れた。

12月3日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた21戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい18着に終わった。