ハグロオーザ（1984年生、母イズモテンリユウ）

ハグロオーザ（1984年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のインターグシケン（当時9歳）と交配したイズモテンリユウが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中村理恵。戦績は、中央平地28戦4勝2着5回。1989年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入った他、1988年の福島記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中朋次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は430kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

3歳（1987年）

1月24日、中4週で迎えた3戦目は、4歳400万下（中山ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオプティーカイザーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月1日、連闘で迎えた4戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

9月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中山芝1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた10戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレイトンボーイに2馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

12月12日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴崎勇騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したセントセイマーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（1988年）

1月10日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の寿賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴崎勇騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の銀蹄賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴崎勇騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したウエスタンオーカンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

2月13日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴崎勇騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の小金井特別（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で柴崎勇騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の狛江特別（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で柴崎勇騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の春光特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で柴崎勇騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミホベストに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4月23日、中1週で迎えた19戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の晩春特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。5頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスターブランディを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

5月15日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴崎勇騎手（9戦2勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（10戦2勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

10月23日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したトウショウユースにクビ差届かず2着となった。

11月20日、中3週で迎えた23戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したレイクブラックにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月11日、中2週で迎えた24戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

5歳（1989年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったスルーオダイナに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月8日、約8か月半の休み明けで迎えた27戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったミスターブランディからアタマ差の2位に入線したが、その後失格となった。

10月22日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。