ランザローテ（2003年生、母トキオタヒーチ）

ランザローテ（2003年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スペインの地名。ユネスコ世界自然遺産」。毛色は青毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時5歳）と交配したトキオタヒーチが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦6勝2着1回、地方1戦0勝2着1回。2009年のプロキオンステークス(G3)に勝利した他、2009年のサマーチャンピオン(ハンデJpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、上野康によって3,360万円で落札された。

キャロットクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

6月25日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は522kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオペラボイスに約10馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月22日、中3週で迎えた2戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったオメガエンドレスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4歳（2007年）

3月25日、約8か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のインプレッションに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

4月14日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2008年）

12月13日、約20か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサンマルチーフに3馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

12月21日、連闘で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアンジェロバンダムに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

6歳（2009年）

1月24日、中4週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサラトガに2馬身半の差をつけて優勝

3月29日、中8週で迎えた8戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月12日、中8週で迎えた10戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウドルチェをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

8月17日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヴァンクルタテヤマを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中4週で迎えた12戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

7歳（2010年）

5月29日、約8か月半の休み明けで迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。