インペリアルエア（2015年生、母スピリテッドエアー）

インペリアルエア（2015年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「皇帝の世継ぎ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時23歳）と交配したスピリテッドエアーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。主な勝ち鞍は2021年の猪名川特別。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

4月28日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

6月30日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

9月1日、中6週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

5歳（2020年）

5月3日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月28日、中7週で迎えた7戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオニパンダに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月5日、連闘で迎えた8戦目は、一般C2十三（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトリプルベルに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月13日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2八（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキャリーオーヴァーに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月28日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、アイアムヒラケゴマにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月3日、連闘で迎えた11戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンカーコに約10馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

8月31日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、一般C1三（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（5戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るストーリーズを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月22日、中2週で迎えた13戦目は、一般B2（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木祐騎手（6戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったタイセイパワーズに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中1週で迎えた14戦目は、一般B2一（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で鈴木祐騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ジョッキーズチャンピオンシップ第1戦（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた16戦目は、一般B2（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた17戦目は、レックススタッド特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（9戦5勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6歳（2021年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた20戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

5月27日、中6週で迎えた22戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、猪名川特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウィッチクラフトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

7月4日、中4週で迎えた23戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鶴ヶ城特別（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

9月5日、中8週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

2021年9月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月16日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、酒米の王様山田錦杯（園田ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7歳（2022年）

1月2日、中1週で迎えた26戦目は、2022初夢賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

1月20日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上A2（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた28戦目は、「女と男」と市川町特別（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた29戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹田知宏騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた30戦目は、陽炎特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で笹田知宏騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた31戦目は、日刊ゲンダイ賞（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。