エクセシヴワード（1997年生、母ザラストワード）

エクセシヴワード（1997年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時10歳）と交配したザラストワードが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中前牧場。戦績は、中央平地16戦7勝2着2回、地方3戦0勝。2003年のマリーンステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

4歳（2001年）

6月4日、デビュー戦は鷹野宏史騎手を鞍上に据えて、桂浜盃（高知ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は534kg。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月16日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーカップ（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月8日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2002年）

1月20日、中5週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、勝ったインディーシェイドに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

1月27日、連闘で迎えた5戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイルドソングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月3日、中4週で迎えた6戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルジェアンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は9馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月21日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の三条特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のマイネルエタニティに1馬身3/4の差をつけて断然の支持に応えた。

5月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

12月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったタイムパラドックスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

6歳（2003年）

1月6日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のスライストップを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月2日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の節分賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアクティブシチーを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

6月7日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた14戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロスタイムをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月20日、中2週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のタニノゴードンに3馬身の差をつけて7勝目を手にした。

9月6日、中6週で迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた17戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

7歳（2004年）

5月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。