ハチメンロッピ（2020年生、母メイショウユウゼン）

ハチメンロッピ（2020年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「八面六臂」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時17歳）と交配したメイショウユウゼンが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島牧場。2024年のバレンタインステークス(オープン)で2着に入った他、2024年の欅ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

10月29日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヘニータイフーンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイウンダマシイに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3歳（2023年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のビルカールに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月18日、中1週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

6月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキャンディドライヴを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

10月15日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（3戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4歳（2024年）

1月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したワールズコライドに半馬身届かず2着となった。

1月27日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で原優介騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバグラダスをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

2月11日、中1週で迎えた11戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で原優介騎手（6戦3勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったレッドヴェイロンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月25日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で原優介騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

6月22日、中3週で迎えた13戦目は、天保山ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で原優介騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

10月27日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で原優介騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。