ヴィンセント（2015年生、母ファレノプシス）

ヴィンセント（2015年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ラテン語で勝つ、克服するという意味を持つ人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したファレノプシスが21歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。

経歴

デビュー前

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月17日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は422kg。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3歳（2018年）

2月13日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったナムラムツゴローにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

4月1日、中3週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

7月22日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったクイックファイアに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

8月25日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月12日、中6週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた14戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた15戦目は、トナカイ賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4歳（2019年）

1月25日、中3週で迎えた16戦目は、雪晴賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた17戦目は、メガキレイ、メガイルミ賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

3月7日、中3週で迎えた18戦目は、黄梅賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた19戦目は、爽春賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた20戦目は、スプリングナイト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柏木健宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた21戦目は、プロキオン賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月24日、中3週で迎えた22戦目は、つばめ賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柏木健宏騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた23戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般B2五 B3五（大井ダート1800m 雨/重）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月27日、中2週で迎えた24戦目は、ロマンティックナイト賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた25戦目は、ブラウザ三国志10周年賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた26戦目は、シーブリーズ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた27戦目は、ファンタスティックナイト賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた28戦目は、一般B2六 B3四（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた29戦目は、虹色に輝く光の大噴水賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

5歳（2020年）

2月7日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、一般C1一二三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（7戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた31戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステッキ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた32戦目は、一般C1一二三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（8戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた33戦目は、こじし座特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（9戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。