ダンシングサーパス（1990年生、母Exclusive Order）

ダンシングサーパス（1990年3月13日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時7歳）と交配したExclusive Orderが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦5勝2着6回。1994年の宝塚記念(G1)で3着に入った他、1995年の高松宮杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月13日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

11月15日、中8週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

3歳（1993年）

3月7日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマヤノヴァーリアンに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月27日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5月1日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の端午賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたダイイチウイン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月15日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトップローモンドを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

6月6日、中2週で迎えた9戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で熊沢重文騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は12戦連続で熊沢重文騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキクノエリザベスに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

10月31日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で熊沢重文騎手（12戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のホクセツギンガをハナ差振り切って優勝

11月14日、中1週で迎えた14戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は14戦連続で熊沢重文騎手（13戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はマリアキラメキと並んで5着同着となった。

11月28日、中1週で迎えた15戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で熊沢重文騎手（14戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は16戦連続で熊沢重文騎手（15戦4勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

4歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の金杯（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で熊沢重文騎手（16戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG2の日経新春杯（阪神芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で熊沢重文騎手（17戦4勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月20日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で熊沢重文騎手（18戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたナリタタイシン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3月13日、中2週で迎えた20戦目は、G2の阪神大賞典（中京芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で熊沢重文騎手（19戦4勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月1日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で熊沢重文騎手（20戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンファントムをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

6月12日、中5週で迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は22戦連続で熊沢重文騎手（21戦5勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンワシントンを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月9日、連闘で迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた25戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、6着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた26戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（22戦5勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（23戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた28戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（24戦5勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

5歳（1995年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（25戦5勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた30戦目は、G2の産経大阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（26戦5勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたインターマイウェイ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月22日、中2週で迎えた31戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（27戦5勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月14日、中2週で迎えた32戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（28戦5勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず16着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた33戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

7月9日、中4週で迎えた34戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマチカネタンホイザにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、G3のセントウルステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた36戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（29戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったスギノブルボンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。