デニムアンドルビー（2010年生、母ベネンシアドール）

デニムアンドルビー（2010年1月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「活発でお洒落なお嬢さんをイメージして」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したベネンシアドールが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着6回、海外1戦0勝。2013年のジャパンカップ(G1)で2着に入った他、2015年の宝塚記念(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって4,095万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったワールンガを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったジューヴルエールにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月31日、中4週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のアサクサティアラに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月21日、中2週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエバーブロッサムを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月19日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシャトーブランシュを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

10月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したジェンティルドンナにハナ差届かず2着となった。

4歳（2014年）

3月29日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月18日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

11月2日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた14戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた15戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5歳（2015年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったゴールドシップに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月3日、中5週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦0勝）。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

6月28日、中7週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（9戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したラブリーデイにクビ差届かず2着となった。

6歳（2016年）

12月3日、約17か月半の休養明けで迎えた19戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.バルザローナ騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

7歳（2017年）

2月19日、中7週で迎えた21戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた22戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず12着に敗れた。

6月3日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月5日、中5週で迎えた26戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた27戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したサトノクロニクルにクビ差届かず2着となった。

8歳（2018年）

1月6日、中4週で迎えた28戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月11日、中8週で迎えた29戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。