アリーヴォ（2018年生、母エスメラルディーナ）

アリーヴォ（2018年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「到達する(伊)。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時6歳）と交配したエスメラルディーナが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の大阪杯(G1)で3着に入った他、2022年の小倉大賞典(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,200万円（6.4万×500口）で一口馬主が募集された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月3日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2021年）

2月20日、中7週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカトップバゴに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月10日、中6週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのひめさゆり賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたヴェローチェオロ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月22日、中5週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのメルボルントロフィー（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの国東特別（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカレンルシェルブルをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

8月14日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの柳川特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はラストヌードルと並んで1着同着となった。

10月24日、中9週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

4歳（2022年）

1月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るイルマタルを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を獲得した。

2月20日、中4週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のランブリングアレーに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

4月3日、中5週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。