グレイトゲイナー（2017年生、母キャニオンリリー）

グレイトゲイナー（2017年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「偉大な勝利者」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したキャニオンリリーが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2023年のみちのくステークス(オープン)に勝利した他、2024年のカーバンクルステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,026万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、田中慶治によって3,780万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月11日、デビュー戦は斎藤新騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は452kg。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したグランドデュークにクビ差届かず2着となった。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた3戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

3歳（2020年）

1月19日、中9週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のオウケンブリザードを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月2日、中1週で迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に終わった。

5月10日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

8月1日、中9週で迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月9日、連闘で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

11月8日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた11戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

4歳（2021年）

2月6日、中9週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたオシリスブレイン決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3月6日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラスの大牟田特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘志でしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のワンダーカタリナを半馬身振り切って優勝

4月11日、中2週で迎えた15戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの直江津特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したサンキューユウガにアタマ差届かず2着に甘んじた。

6月6日、中2週で迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの蒲郡特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のアビエルトに3馬身の差をつけて優勝

7月3日、中3週で迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアカノニジュウイチ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月25日、中2週で迎えた19戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後はジュランビルと並んで5着同着となった。

10月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松本大輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの2021ファイナルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。

5歳（2022年）

1月30日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの巌流島ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月12日、中5週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの芦屋川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

11月19日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスの知立ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松本大輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

12月28日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの2022ファイナルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

6歳（2023年）

2月26日、中8週で迎えた28戦目は、4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本大輝騎手（4戦0勝）。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着を確保した。

3月18日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は森裕太朗騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく13着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた30戦目は、4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた31戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた32戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月24日、中9週で迎えた33戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウエニシアをクビ差だけ差し切って久しぶりに美酒を浴びた。

11月5日、中5週で迎えた34戦目は、みちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松本大輝騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のサンライズオネストを半馬身振り切って5勝目を収める

11月26日、中2週で迎えた35戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（6戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、6着を確保した。

7歳（2024年）

1月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、シュバルツカイザーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

3月2日、中7週で迎えた37戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

7月28日、約5か月の休み明けで迎えた38戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。15着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた39戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた40戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。