スカーレットメール（1994年生、母スカーレットブーケ）

スカーレットメール（1994年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したスカーレットブーケが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦1勝2着2回。1997年のチューリップ賞(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

6月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月30日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたゲイリーレディ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンブラスモアに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1997年）

1月26日、中4週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したオレンジピールにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、札幌競馬場開設90周年記念札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた8戦目は、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

10月4日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月2日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

11月16日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4歳（1998年）

8月8日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。